安芸武田氏ゆかりのお寺、武将山立専寺の山門を潜りますと、
お堂をお守りしてるが如くりっぱな黒松が眼に入ってきます。
広島市保存樹として、平成17年3月23日指定されています。
苔むした大きな幹から伸びた枝は実に壮観です。
武田山の銀山(かなやま)城と立専寺は、
お堂に掲げてありました説明を読みますと
今より約七百カ十年前、甲斐国(山梨県)にいた源氏の一族武田信光は承久の乱の功労によって幕府から安芸の国の守護職に任ぜられ、安芸武田の祖となりました。
その後守護職自らこの地に住み名実共に城主となったのは武田氏信で、それから代を重ねること十幾代、鎌倉、南北朝、室町時代と約三百余年間安芸の国の覇となりました。
立専寺は城主の菩提寺で武将山金龍院と称し禅宗の寺でしたが天文の頃正春法師が訪れ浄土真宗に改めて現在にいたっております。
とあります。
難攻不落の城として武田山の天空の山城を居城とした武田氏と運命を共にしたお寺も禅宗から浄土真宗に改め、武田山の麓に今でも里山で人々に守られながらも武田の誇りを脈々と受け継がれているんですね。
行けば何とかなるとばかりにあまり調べもせず出かけ遠回りして、少し勾配がある坂道で途中引き返そうかと思ったくらいでしたけど、やはり行ってよかったです。