宮島の五重塔があります「塔の岡」から町屋通り方向に下りますと、
道祖神社、通称幸神社(さいのかみ)があります。
夕方なので、祠の中に灯りが灯されています。
厳島神社の末社で、御祭神は猿田彦神です。
神社の前の道は、東町から厳島神社に参拝する道筋だったので、この辺りは島内でも屈指の賑わいを見せていたそうです。
町屋通り、夕方のこの時間(夕方の5時半)に通るのは初めてで
玄関の照明が灯されとてもいいです。
と思いふと立て看板をみますと、
この辺りを、
名所「金鳥居(かなとうい)の辻(つじ)」といいます。
ここ塔の岡の下を云う。幸町(さいわいまち)附近を総称せる地名ともなれり。
長寛年中(1163年~1165年)建立と云ふ、金(かねへんに歳)鳥居一基高さ五丈(約15m)
鉄にて廻八尺(約2.4m)余、神前より三町(約327m)余
御王前と云うふ所にあり、則ち鉄(かな)鳥居の町とも云ふなり。
往昔辻君(つじぎみ)の住み居たる處(ところ)、明治初年までは柱のみ幾分か遺(のこ)れり。
また一説に足利尊氏の建つる所にして、未だ功を竣(あ)えずして去りぬと伝えらる。
何れか其の證(あかし)を得ず。
鉄鳥居に参れば護王御社(幸神社)左の方にあり此の下の町を護(午)王のまへ町とも云ふ。
猿田彦大神を祀り奉りて道祖神とも申すなり。
伊勢の地主神(じすいしん)であり、交通の安全、邪霊を祓う導きの神金精(こんせい)様にして縁結び、子宝にも霊験ありとされる。
とあります。
なかなか表現が昔の言い回しで難しいです。
かねへんに歳の文字がどうしても変換できなかったです。
辻君の居たる處、
あらっ、今では全く見る事の無い光景ですね。
(辻君とは、夜鷹のことをいいます)
幸神社にお参りする親子連れもいて、
挿絵、一つ一つ解説は控えますけど、面白いですね。