極楽寺山の極楽寺です。
中学生だったでしょうか遠足で訪ねて以来です。
登山で、とにかくしんどくて、はぁはぁ!いいながら這うように登った先に現れたのがこのお堂でした。
その頃の私と言いますと、不謹慎と言いましょうか、上り詰めた先に視界が広がって瀬戸内海が一望できるのかと思いきや、古めかしいお寺のお堂?
なんて思ったりしたものです。
あの頃の私の感性ではなかなか難しかったですね。
微笑みながら、
観音さんが見守られていたのでしょうかね。
それとも、呆れておられたでしょうかね。
それ以来です。
今回は車で登り、裏からの参拝ですけど、まずはお堂を正面に捉えた極楽寺を紹介します。
正面に立ちますと、記憶にあるまさにこのお堂です。
思わず、間違いないとまで思いました。参道の登り口見ますと手をついて登った時が蘇りました。
今、改めてみますと、均整のとれた荘厳なお寺です。
説明板によりますと、
極楽寺本堂
桁行三間 梁間三間 方形造(ほうぎょうづくり) 四方裳階(もこし)付 柿葺(こけらふき)
極楽寺の本堂は正面の向拝あたりをのぞくと、京都の法界寺国宝阿弥陀堂にそっくりな、平安朝風の軽やかさを感じる優れた堂である。
内部は禅宗様の仏殿様式に造られ、これに和様の裳階が四方に付けられている。
鏡天井には竜が描かれている。
永禄5(1562)年に毛利元就が再興したという棟札の記録があり、屋根上の露盤には慶長4(1599)年の銘がある。
この本堂は形態がよいこと、記録があること、永禄時代の建材が残っていることなどが高く評価されている。
とあります。
お堂中央の棟にあります鬼飾りに、毛利の家紋「一文字に三つ星」が掲げてあります。