広島市安佐南区長束にあります蓮光寺です。
広島市のホームページを見ますと、
蓮光寺の前身は、鎌倉時代に武田信隆の次男・清順により建立された松陰坊だと伝えられています。
とあります。
お寺の石碑の裏には、
建久5年(1194年)天台宗として開基し弘安6年(1283年)浄土の時宗となり、明応5年(1496年)浄土真宗に改宗した。
初代松陰坊正順の時武田山の麓、如来堂村の柏原に住し以後各地を転々とし、寛永元年(1624年)七世了寂の時、寺町より当地に寺基を移転す。
とあります。
おそらく、
広島市のホームページに出てきます清順と石碑の正順は同じ方だと思います。
広島県天然記念物に指定されています「長束の蓮華松」です。
境内に足を入れますと、見たことのない年輪を感じさせる力強さを感じる立派な幹から延びた枝がとても美しい「長束の蓮華松」がすぐに目にとまります。
表示板を読みますと、
江戸時代、蓮光寺がこの地に移った際植樹されたとつたえられるこのマツは、本堂前庭をおおうほど大きく、県内でも有数の巨樹です。
また、丹精をこめて作られた美しい樹形は、造園技術を伝える資料としても貴重です。
蓮華の花が開いたように見えることから「蓮華の松」と呼ばれたと言われますが、その樹形の美しさは、浅野侯に称讃され、近江の名松唐崎(からさき)の松も跣(はだし)で逃げるとの意から「跣足(せんそく)の唐崎松」と命名されたと伝えられています。
この他、竜が臥(が)しているのに似ていることから「臥竜(がりゅう)の松」とも称されていたようです。
とあります。
蓮華寺の山門と観音堂は、昭和20年(1945年)8月6日の原爆にも耐えた被爆建物です。