私が習った日本史で、少しずつあれ?って思われること時々あります。
「武一騒動」もその一つです。
教科書では、16世紀半ば過ぎの戦国争乱から19世紀半ばすぎの江戸幕府が倒れるまでの約300年間を近世または封建時代後期と呼ぶと習いました。
封建時代という言葉一つで、庶民の生活は制限され現代に比べて窮屈な暮らしに自由もなく、なんかまるで暗黒時代を連想させるような感じに捉えてました。
「武一騒動」では、明治新政府が行った旧体制の藩主の罷免に対して反旗を翻しています。
それも、最も貧しいと思われる農民達が、
金谷俊則さんの書かれた「武一騒動」でもその事が繰り返し書かれています。
当時の西洋人からしてもかなり奇異と映ったみたいですね。
1872年1月20日付けの西洋人の新聞にもこの広島県でおきた騒動が
JAPANESE NOTESに掲載されたそうです。
封建時代とはいえ、江戸幕府はそんなにぎゅうぎゅうに支配していなかったのではないでしょうか?
各藩主も規律をもって制限はしてたと思いますが威張り腐って庶民をいじめてはいなかったはずです。
だから、寺子屋があり学びたい物にはその機会ををもうけていますし、
北斎や広重の絵を見ても生き生きと描かれています。