伊勢木綿のお財布です。
以前お伊勢参りに行きましたおり、
伊勢木綿の持つ風合いが好きで、扱っているお店を探して、おかげ横丁で買って帰りました。
伊勢木綿は単糸で撚りがかけられていて元来の木綿の風合いが出て柔らかくて、手の中にしっくりします。
また、色もなんとかわいらしくて、色々ありましたけどいかにも伊勢木綿ってのにしました。
根付けには、姪からもらったお土産で滋賀県の建部大社の鈴をつけています。
もっぱら小銭入れとして使ってますのでお参りのときのお賽銭箱の前でチリンチリン鳴らせながら小銭を出しています。
最近では洗える着物で木綿が出てまして価格も本絹の着物に比べたら安くて求めやすくなってます。
木綿の持ってる腰の強さで少しごわごわ感がしますけどそれはそれでデザインも自由な発想で気楽さがとてもいいのですが、
それに比べて伊勢木綿は始めに書きましたように単糸で撚りがかけられてますので、柔らかくて着心地がすごくいいです。着れば着るほど柔らかくなりスリーシーズン着れます。
単糸は双糸に比べて切れやすく普通の機械織りでは難しくとても技術のいる織物です。
三重県の伝統工芸です。
江戸時代にはお伊勢参りのお土産に売られてたそうです。
日本では明治までゆっくりと木綿文化がはぐくまれていました様に思われますが、
世界では
綿花と言いますと「風と共に去りぬ」のアメリカの南北戦争が思い浮かばれます。
木綿は
インダス文明の頃より織られていて「インド綿」としてインドが原産でした。
しかし、イギリスの産業革命でインドは植民地となり綿の供給地とされ織物産業は廃業させられ困窮していきます。
イギリスはインドと中国と三角貿易をし、やがてアヘン戦争へと進んでいきます。
そして、まさに日本の明治維新と綿の世界の歴史は重なっていきます。