2020年1月4日、三人の書道家による書き初め会です。
「益益広島」今年は広島、益益どうなるんでしょうかね。
日本一の特大「熊野筆」による 新春ウルトラ書初め会が毎年基町クレドふれあい広場で催されます。
熊野筆は、広島県安芸郡にあり、国内シェア八割をしめ、広島川尻筆を含めると国内シェア九割をしめ広島はまさに筆の生産地で「筆の都」と称しても過言ではないです。
最も知られてますのが化粧筆で、なでしこジャパンが国民栄誉賞の記念品として取り上げられまして、一般に広く知れ渡りました。
北谷翠峰さんが日本一の特大「熊野筆」で、力いっぱいの書き初めです。
その熊野筆でしかも日本一の大筆に
墨を含みますと、40㎏の重さになります。
実を申しますと北谷さんは私、幼友達でしてひとつ年取りますと昔が懐かしくなり数年前より同窓会に顔出すようになり(教えてくれた別のお友達にも感謝しております)そこでこの会知りました。去年は私熱出して行けなかったのですが、毎回図々しくも彼とのツーショットの写真撮らせてもらっています。
二年前には、この大筆抱えさせてもらいました。墨を含んでない状況でも一人では抱えられませんでした。
今年は134畳の絹の布の上に
「気」「淑」「風」「和」の4文字です。
気淑く風和らぐ。
令和です。
万葉集の
「初春の令月にして、気淑く風和らぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後の香を薫らす」
「しょしゅんのれいげつにして、きよくかぜやわらぎ、うめはきょうぜんのこをひらき、らんははいごのこうをかおらす」
4月に元号を令和と発表されて初めて日本の和歌から引用されましたのは、みなさん周知の事ですよね。
私恥ずかしながらそれまで、万葉集のこと全く無知でして、この度初めてこの句知ったわけです。
それでも、昨年初めて耳にしましたところ、すっと、とても気持ちよく心に染みいりました。
歌われた情景がまさに目に映るようでした。
豊かで民度の高い誇り高き日本を感じる一句です。
令和2年、「益益広島」豊かで誇り高き広島でいきましょう。
って、ひとりつぶやいて私帰路につきました。