猿猴橋といえばもう一つ頼山陽です。
猿猴橋の北側に頼山陽の漢詩のボードがあります。
頼山陽が読んだ「郷に到る」です。
呟く感じでもいいです。
声を出して朗読してみてください。
猴子橋頭暮煙生じ
(こうしきょうとうぼえんしょうじ)
已に看る両岸市燈の懸かるを
(すでにみるりょうがんしとうのかかるを)
同人恠しむ莫れ吾が行の疾きを
(どうじんあやしむなかれわがこうのはやさを)
萱堂未だ眠りに就かざるに及ばんと欲す
(けんどういまだねむりにつかざるにおよばんとほっす)
とっても心に染みるいります。
猿猴橋を前にして朗読する事で、
まるで母が寝てしまわないうちに誰よりも先に京の土産話をしたいのに夕闇はせまって、足早に帰路を急ぐ山陽が目の当たりに映ってきます。
どうでしょう、猿猴橋から居住のある袋町まで当時の人の足を持っても30分はかかりますかね?
山陽!急げ!
漢詩はなかなか読みづらいですけど、読み方がちゃんとボードには記されてます。